キドリハ通信 KIDOREHA BLOG

「努力」の意味とその実行。そして得たモノとは 2020年11月21日 16時25分33秒

新たな事業、Human Development Academyという教育事業を今年の9月から始めて、

その流れでnoteを書き始めたのですが、リハビリにも通ずるところがあるので、今日はタイトルの内容で、Re:Walk Projectのブログでもシェアします。

https://note.com/18961896/n/na996b6f2426a

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高校生の頃から大切にしている『努力』についての話。

博報堂の営業時代、だいたい、入社して1年が経ち、会社の仕事に少し慣れてきた頃でした。

その頃は、元々担当していたビールのブランドに加えて、新たに飲料ブランドとサプリメントのブランドを担当させてもらいました。

複数のブランドを担当する分、多くの先輩社員と関わることになり、様々な先輩、上司の下で働くことになったことも、貴重な経験でした。

そんな頃、1人の先輩、一番年次が近い兄貴的な存在の上司に言われたことがありました。

背景として、その方は当時の営業チームがジョブローテーション上で2つ目の所属部署で、最初の配属は関西博報堂の営業チームにいた方です。

関西支社は、東京のチームよりもアカウントは小さいチームが多いですが、その分、若手の裁量が大きく、非常に成長しやすい環境です。

その先輩も、非常に尊敬できる先輩の一人です。

その先輩に、「2年目になったんなら、自分で何か仕掛けてみたら?言われたことだけじゃなくてさ。」と言われたことが大きな転機になりました。

その時、高校生時代に漫画「メジャー」の主人公・茂野吾郎のコトバを思い出しました。(それが、トップの画像です。)

茂野吾郎

「俺はこんな努力してきた!」と辛いトレーニングに耐えたと主張するチームメイトに対して、主人公の茂野吾郎が言い放ったコトバです。

「与えられたことこなしているだけで夢はかなわない。」

そんなメッセージです。

当時は、高校生だったので、次の日から、朝練のメニューを考え直して、その時の弱みだった左足のシュートを磨いたのを今でも覚えています。

ちなみに、大学のとき、試合に出れなり、エリート街道を歩んできた反動で「努力なんて意味ない」と腐ってたチームメイトに、メジャーのこの巻に僕なりのメッセージを書いて贈ったことも思い出深いです。苦笑
(その後、主将はほんの少しですが自主練するようになり、その後試合にもスタメンで出るようになりました。)

その経験を、会社の先輩のコトバで思い出し、次の日から、「自分の意志で何かしよう」と思ったんです。

でも、最初は空回っていました。とりあえず思いついたのが、朝一番に出社して営業チームの社員みんなのデスクを拭いてまわること。

当時、トイレの神様とかも流行ってたので(そのタイミングだったかな苦笑)

でも、当時の局長に呼ばれ、「機密情報があったりもするから、デスクを拭くのはやめろ」と言われました。

誰も来てなかったはずなんですが、なぜか局長が知っていた。その時点で、「どこかで誰かが見てるんだな」と確信するに至りました。

そこで、次は、「クライアントが喜んでくれそうなことをしよう」と思い実行したのは、当時担当していた飲料&サプリメントの店舗における陳列棚の「Share Of Voice(シェア・オブ・ボイス)」の情報を収集し、週明けの月曜に得意先担当者の方に報告すること。

Share Of Voice(シェア・オブ・ボイス)は、以前ご紹介したのでこちらを参考まで↓↓

シェアオブボイスについての記事

陳列棚のSOVとは、飲料やサプリメントは、コンビニやドラッグストアの棚を何列とれているか?(フェイスと言います)が非常に重要になります。

それが商品にとってはお客さんとのタッチポイントになるので。基本的には、フェイスが多い方が店舗にとって優先度の高い商品ということになりますし、結果的にフェイスが多いとお客さんからも選ばれやすくなります。

僕自身、特にサプリメントは担当してまだ間もなく、不勉強だと思っていたので、自分の勉強も兼ねて、毎週末に、コンビニ(飲料ブランド)とドラッグストア(サプリメント)をまわって・・・

・エクセルにブランドごとのフェイスの数をまとめて、

・陳列棚の様子をパワポにまとめて、

それらを定例的に提出しました。

1年ほど、続けていたと思います。

最初は、「おー、ありがとうございます。」くらいの反応でしたが、時間が経ち、データがたまるにつれ、「あのエリアのお店はどうなってる?」「最近競合がCMはじめたから押されてるね」とか、より実務に関わる話になっていきました。

改めて振り返ると、この経験から得たモノは3つあります。

①クライアントの信頼
何事も、続けていれば価値がでてきます。特に情報は蓄積すれば価値が出てきます。そういう意味でも、最初は分からなくても、続けてみて、成果やメリットが出るまで続けてみるのも1つです。

そして、データや、情報もさることながら、その「姿勢」こそ、その時一番相手の信頼につながったと実感しました。そう、デスクを拭いた経験のように、周りの人は、自分が思ってる以上に自分の動きを見ています。

人は、人の言動でしかその人を判断できないので、一夜漬けではない行動は相手に伝わります。

②自分の知識と自信
この経験は、大半は自分の糧となってかえってきました。当時、まだまだ不勉強だった業界内のブランドの強弱や、店舗など現場の温度感。プロモーションとその影響。それらを自分の足で実感をもって学ぶことができました。

その過程で、クライアントと話すうえでも、机上の空論ではなく、自分の実感値として議論することで、より説得力をもってコミットできるようになりました。自信がついたことは言うまでもありません。

③社内の信頼
実は一番、これが大きな効果がありました。①のように、クライアントとの会話が増え、信頼が増してくると、営業チーム内、直属の部長の見る目も変わりました。

そうなると、どんな業務も受け身ではなく、自分の意志で発信するようになっていきます。そうなると、①⇒②⇒③⇒②⇒①というように、メリットが循環して、より良いパフォーマンスができていきます。

以上です。
今日は、大切にしてきたコトバと経験談を重ねて紹介してきました。長文にて失礼しましたが、お付き合いありがとうございました。(木戸)

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