キドリハ通信 KIDOREHA BLOG

2016年2月15日、新生活66日目。(事故から319日目。) 2016年02月15日 12時00分43秒

皆さんこんにちは。

今日は2月15日。
実は、2月は木戸家にとってイベントの多い月なんです。

2月13日、兄の誕生日。
2月14日、バレンタインデー。
そして
今日、2月15日は…

っと、その前に、海外視察の続きです。

<1/24 リハビリ海外視察”6日目”>
とうとう、アメリカ上陸!

ゴールドコーストからロサンゼルスまで飛行機で移動。 13時間のフライトでした。

フライト中は、飛行機の座席の上に、いつも車椅子で使用している除圧クッションを敷いて座ります。

もちろんエコノミーです。健常者でもエコノミー症候群にならないように気を付けなくてはいけませんが、 脊損患者はもっと意識しなければいけません。

なぜなら脊損者は、フライト中小便に立つこともなければ、体を動かしたり立ってストレッチして、要所要所で体を動かすことができません。

そのため、皆さん以上に血の巡りが悪くなるからです。

更に、席にずーっと座ったままでいると、クッションを敷いていてもお尻の血が止まって褥瘡になる危険性があります。

なので、こまめにプッシュアップによる除圧が必要になるんです。

フライト中は、奥さんが、脚に血がたまりすぎないように膝の上に脚を乗せたり、脚を揉んで少しでも血の巡りを良くするよう、一緒にケアをしてくれました。

また、定期的に除圧をするため、深い眠りになりすぎないように、少しずつ仮眠をしては起きてプッシュアップ、仮眠をしては起きてプッシュアップ…というように繰り返しながら時間が過ぎるのを待つ。そんな感じでした。

13時間のフライトを終えロサンゼルス空港に到着、、、
ここから車で1.5時間、ニューポートビーチの友人宅に移動しました。

アメリカでは、奥さんが前職で 一緒に仕事をした 友達( クリエイティブエイジェンシーの女性社長)のアリシア宅を拠点に行動する予定です。

飛行機で十分に睡眠時間をとれなかったので、アリシア宅に着くやいなや爆睡させてもらいました。

そして、晩御飯に美味しいお寿司をご馳走してくれました。写真は、食事中に撮ったアリシアの息子ブライアンとパシャリ。

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ついでに、アリシアと奥さんでパシャり。

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アリシアが以前日本に来た時に、夫婦で日本を案内して、一緒に食事に行きました。

「いつかアメリカに来たら、私たちが案内するわ。」とそう約束していました。だから、いつか夫婦でアメリカを訪れる、それが木戸家の一つの夢でした。

その夢が、今回の視察で叶ったんです。

「なぜなら、あなたたちは家族だから。」アリシアから嬉しい言葉をもらいました。

その晩は、
翌日からアメリカでも活動的に視察するための家族会議をしました。
>>>(アメリカ視察は次回に続く)

今日は最後に、「家族」の話をしたいと思います。

昨日、TBSの日曜劇場『家族のカタチ』の中で、印象的なセリフがありました。

翌日に結婚式を控え、大ゲンカをして結婚を辞める!と言い出した若者に対して、
風吹ジュンさんと西田敏行さんが夫婦生活についてこんな風に語りかけて説得するんです。

「 (夫婦には辛いことがたくさんある。だけど、)辛いことより、 良いことの方が、ずーっとたくさん、心に残っているから。」
by(熊谷律子役) 風吹ジュン

「(夫婦はめんどくさいことがたくさんある。だけど、)大人になってからの俺は、女房がつくってくれたんだと思うよ。」
by(永里陽三役) 西田敏行

僕にとって、足が動かなくなったことは一生忘れないと思います。
だけど、怪我をした後でさえ、歩けない不安よりも車椅子で色んなところに行きたい!色んな人に会いたい!そう思う気持ちの方が強くなっています。

今日は2月15日。
実は、僕たち夫婦の3回目の結婚記念日なんです。
そして、これからももっとたくさんの良い思い出を、夫婦でつくっていきたいと思います。

今晩は2人でお祝いしたいと思います。
それではまた、次回。

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