キドリハ通信 KIDOREHA BLOG

2015年8月24日、入院85日目。(事故から144日目。) 2015年08月24日 17時48分26秒

皆さんおはようございます。
今週も、とにかく明るい木戸です。
早速ですが、先週金曜日、外出訓練をかいつまんで振り返りたいと思います。

先に感想を述べると、本当に本当に楽しい訓練でした。

奥さんをして、「新婚旅行より楽しそうやった。」と言わしめた、キラキラした時間でした。

とは言え、主目的はラーメ…いや社会に出た際の自由・不自由を経験し、その解決策を見出すことです。それをふまえて振り返ります。
まずは病院からバスで最寄駅へ。
待ち時間もテンションが上がりすぎて「遠足じゃないんですよ」とたしなめられる始末…。苦笑

リハビリ病院を停留所に持つバス路線なので、運転手さんも慣れていますし快く対応してもらえました。
しかし、迅速に作業してくれても、車椅子をガチガチに固定し、身体にもシートベルトを巻くので予想以上に時間がかかりました(周りの人を待たせてる罪悪感がありました)。

そして、最寄駅に到着、降りる際、乗車時と同じく固定ベルトを外すのに時間を要しました(終点なので折り返しの始発となり、始発バスを待つ人たちを待たせてる罪悪感がありました)。
ここから、電車でひと駅移動。
4ヶ月ぶりの電車は、切符を買うところから。あまり意識したことはなかったですが、切符を買う自販機って、車椅子でも買える高さになっているんですね(どこでもそうなのかは分かりませんが)。

外出訓練

そして、駅員さんにお願いして、乗り込む際のサポート(簡易スロープの設置)と、降りる駅に連絡してもらいます。

この時気付いたんですが、車椅子だと降りる駅を事前に指定するので、「ぶらり途中下車」はできないんですよね…。

僕はよく、腹痛で「ぶりり途中下車」してたんですが、それも、健康だからこそ成せる技なんですね。

また、今回は電車はひと駅でしたが、家に帰るとなると約1時間近く乗っていることになりもっとハードルが上がります。

更に通勤ラッシュ時は、車椅子で電車に乗ってられる状態ではないなというのが正直な感想でした…。

前述したように、これからの車椅子生活は「周りの目」との戦いになる。
そう痛感しました。

自分の力で急ぐことはできないし、周りに待ってもらいながら行動することになるんだなぁと。
コレが、せかせかと混雑する都内だとその視線もキツくなるだろうなぁと思います。

それから電車を降りて、駅トイレでので自己導尿を問題なく済まして、ついに念願の『一風堂』!興奮もピークへ。

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動画は、久々に飛び出した「うんまっ!」のシーンです。

一風堂では先生との約束どおり、スープは飲み干さずに残しました。
<一風堂にて:動画を見る⇒Youtube>

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その代わり、ご飯3杯、そして餃子までおかわりしてしまいました。笑  腹パンパンになるまで食べました。食べログ3点台のところ、キトログ8.3点を進呈致します。

帰りのバス…
ラーメンの満腹感と、外出を無事終えた満足感に浸りながら、皆さんいつもここからバスに乗ってお見舞いに来てくれるんだなぁと考えながらのどかな田園風景を眺めていました。

この長いバス道を経て皆さん来てくれているんだなぁと。
そう考えるとまた感慨深かったです。

改めて、家族にありがとう、応援してくれる皆さん、ありがとうございます。
また一歩前進することができました。

「ぼくたちはラーメンを作っているのではない。ありがとうを作っているんだ。」
by一風堂総店主 河原成美
ありがとう、一風堂。
この日の味は一生忘れません。
今週もまた、リハビリに励みます。

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