Re:Walk Projectについて ABOUT

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このWEBサイトはクラウドファンディングサイト・GREEN FUNDING by T-SITE(グリーン ファンディング)で立ち上げた企画「Re:Walk Project(リウォーク プロジェクト)」を支援していただいた525人の皆様の支援金で開設することができました。また、サイト開設に伴うサーバー・運用費についてはプロジェクトを支援いただく飲食店に設置している募金箱によって集まった資金で運用させていただいております。

そのため、本サイトのテーマは“みんなでつくるWEBサイト”です。

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死にかけた愛するアホ旦那をもう一度歩かせたい!Re:Walk Project

Re:Walk Projectは脊髄損傷者やその他の怪我・病気で歩けなくなった人が「もう一度歩く」という希望を持てるよう以下2点を目的に活動しています。

(1) 情報発信・拡散をして「再生医療」や「歩くリハビリ」の認知を高めること (2) 「歩くリハビリ」を知った人がより前向きにリハビリ生活を送ること

本サイトはRe:Walk Projectの目的をカタチにするために開設しました。Re:Walk Projectが目標に少しでも近づけるよう利用者の皆様には希望をもって前向きに活用していただけると嬉しいです。

脊髄損傷(Spinal Cord Injury)とは

脊髄損傷は、基本的に損傷した部位から下が麻痺して動かなくなります。腰椎損傷では下肢以下、胸椎損傷では躯幹より下、そして頸椎損傷では腕や手にも麻痺が残り、呼吸機能に麻痺が残る可能性もあります。

また、「完全麻痺」と「不完全麻痺」があり、完全麻痺は運動機能が完全に麻痺し全く動かないと医師から診断された場合です。一方、麻痺部にも動く部分が一部残っていることを不完全麻痺と呼びます。

一言で「脊髄損傷」と言っても人により損傷部位や完全・不完全麻痺が異なり障がいや残存機能の度合いは人それぞれです。また、まずは自分の力で日常生活を送りたい、イチ早く仕事に復帰したい、とにかくもう1度歩くことを目指したい…立場や状況によって目標も異なります。

Re:Walk Projectのキッカケ

私の夫は脊髄損傷(Th12)完全麻痺と診断され、「二度と歩くことはできない」と宣告されました。それでも、家族一丸となって「脊髄損傷」についてもう一度歩くための方法がないか、再生医療やリハビリについて必死で調べましたが、残念ながら自分たちの期待する情報は多くはありませんでした。

その要因の1つは日本のリハビリ医療の常識にあると考えます。

現在の日本の医療では脊髄損傷で完全麻痺になると、もう一度歩くためのリハビリではなく一生歩けないことを前提に、円滑に車いす生活を送ることを目指したリハビリが優先されます。仮に歩ける可能性が数%あったとしても、そのわずか数%の可能性に時間を費やすよりは、一日でも早く自立して車いすで日常生活を送ったり、仕事をできるようになった方が良いという考え方によるものです。もちろん、自立することは生きていく上でとても重要ですが、患者の意思とは関係なく「患者が自立するまでのリハビリ」で終わっているのが現状です。

また、言語の壁が2つ目の要因であると考えます。 日本語で「脊髄損傷」と検索すると約50万件の情報がヒットします。一方、「Spinal Cord Injury(=脊髄損傷)」と英語で検索すると日本語の約60倍の情報がヒットします。英語圏では、日本より多くの情報がやり取りされていることが分かります。

自身のこれまでの経験から分かったことは、「歩く」ための有力な情報は限られており、「自分たちで挑戦し、逆に発信していくことで情報を集めなければならない。」ということです。本サイトを通して、私たち一人一人が持つ少ない情報を発信し世の中に共有することで多くの情報がシェアされ、本当に情報が必要な人に少しでも多く情報が届くことを望んでいます。

皆様へのお願い

本サイトは日本のリハビリ医療を否定するものではありません。逆に、病院以外のリハビリを否定するものでもありません。脊髄損傷者やその家族がそれぞれの目標を目指すうえで、少しでも多くの治療やリハビリの選択肢を増やし、一人一人が意志をもって前向きにリハビリ生活ができる環境を作っていくことが目的です。 ですので、脊髄損傷者やその家族だけでなく、医療関係者、リハビリ施設関係者、脊髄損傷に関係する全ての皆様に利用していただきたいと考えています。

繰り返しになりますが、本サイトが「もう一度歩きたい」人々にとって有意義なものになるよう、利用者の皆様には希望をもって前向きに利用していただけますよう何卒よろしくお願いいたします。

木戸彩