キドリハ通信 KIDOREHA BLOG
「なぜ、今、フランスに?」2017年12月2日(事故から2年と242日) 2017年12月02日 14時51分49秒
vol.31 キドリハ通信~欲しがりません立つまでは第5章~
皆さんこんにちは。キドリハ通信 in France「スキー修行中」です。
前回の投稿では、「『夢』の話」≒「未来の話」をしたので、
今日は過去から現在の話をしたいな、と思います。
フランスに来て、スキーを滑る。
スキーは約20年ぶりくらいだと思います。
本当に、ココに来るまで、なんの特別なトレーニングもしていません。
強いて言えば、リハビリの「体幹トレーニング」を増やして(腹筋&背筋300回/1日)、
バランス力の強化を図ってきました。
とにかくチェアスキーの「キホンのキ」を叩き込まれる毎日で、
スキーのトレーニングとしても、非常に充実しています。
が、やはり、考えさせられるのは「自分がなぜ今、フランスにいるのか」ということ。
フランスに来て、スキーのトレーニングをしている。
健常者の時は、海も、スキーも、大して興味無かったです。笑
現在色んな人を巻き込みまくっているくせに、スミマセン。笑
昨日、ata Allianceスキー部のチーム内で話していたのは、
「多分、これまでトレーニング(リハビリ)を続けてなかったら、今回のトレーニングにはついてこれてなかったよね?笑」
ということ。
僕は、去年、オーストラリアにいる頃に、1年後にスキー修行にフランスに行ってることなんて考えもしなかった。
この2年半、とにかく「歩くため」にトレーニングしてきました。もちろん、これからも継続します。
なんなら、このスキーのトレーニングも「歩くため」につながっていると信じています。
精神面でも、肉体面でも。
でも、これまでの毎日の積み重ねが、僕にフランス行きの切符をくれたと思っています。
僕は5歳から大学卒業まで本気でサッカーを続けました。
以前からよく話していますが、事故をするまでは、
「自分が何のために大学までサッカーを続けてきたのか?」を考えることがよくありました。
集団行動の大切さを知るため?
社会適応力をつけるため?
コミュニケーション能力を身につけるため?
色んなことを考えていた自分がいます。
でも、事故をした後は、
「自分がサッカーを続けてきたのは、間違いなく『もう一度歩くため』」だと思っています。
サッカーで出会った仲間と一緒にもう一度サッカーがしたい。
その想いが、僕の再歩行へのモチベーションをつくってくれています。
2015年4月4日、事故に遭いました。
2週間後、「二度と歩けない」と宣告されました。
その後8か月間の入院中、ふくれあがった「歩きたい」という想いが、オーストラリア行きを決断させてくれました。
(あ、奥さんの”提案”があったからこそです。笑)
オーストラリアでの経験が、帰国後の須磨ユニバーサルビーチプロジェクトの経験をくれました。
須磨ユニバーサルビーチプロジェクトでの出会いが、今回のフランス修行の機会を与えてくれました。
(あ、奥さんから”許可”があったからこそです。笑)
「you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards.
So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever.
This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.」
「先を見通して人生の『点』をつなぐことはできない。自分が歩いてきた道を振り返ってつなぐことしかできない。
だから将来、何らかの形で『点』がつながると信じることだ。何かを信じ続けることだ。
直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。
この手法が私を裏切ったことは一度もなく、そして私の人生に大きな『成長』をもたらした。」
byスティーブジョブズ(2005年 スタンフォード大学卒業式スピーチ)
さっき、フランスの写真をインスタにアップしたら、
オーストラリアの仲間から次々に「イイね」の反応が。
「Shunsukeも頑張ってるなら、俺らも負けじと頑張ろう。」そんな表情が目に浮かぶようで、
すると逆に、自分もサボれなくなってきます。
「最高の未来をつくるためには、今日を最高にすることに全力を尽くすこと。」
ケガが、僕に教えてくれたことです。
よーし、今日のトレーニングも、頑張ろう。
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