キドリハ通信 KIDOREHA BLOG
「イチは信じればヒャクにもなる。」2017年6月8日(事故から2年と67日) 2017年06月08日 23時02分06秒
2017年6月8日(事故から2年と67日)
vol.12 キドリハ通信〜欲しがりません立つまでは第5章〜
皆さんこんばんは。
最近は、バタバタしていてリハビリの話をできていませんが、
もちろん毎日のリハビリは続けています。
現在のリハビリテーマは「毎日の継続」。
病院や施設でリハビリを行なっていないので、継続が最重要課題です。
たとえ1時間を切ってしまっても、必ず毎日リハビリを行っています。
さて、今日はそんな自宅でのリハビリ生活に
新たなテーマを立てたので、ココで報告します。
新たなテーマは「神経活性化トレーニング」です。
神経活性化トレーニングとは…?
脊髄損傷のリハビリを大きく2つに分けると、
①動かない脚以外の部分を強化するトレーニング
②動かない脚を動かそうとするトレーニング
となります。
①は、例えば、
・プッシュアップや
・床トラ(床から車いすへの移乗)のように、
上半身を鍛えて下半身を使わずに生活できるための実用的なトレーニングを指します。
・または正しい姿勢で歩行するために体幹を鍛えるトレーニングなどがあります。
(「なぜ歩くのに体幹が必要なの?」と思った人はコチラ→キドリハ通信第3章vol.42)
動かない脚を鍛える②なんてできるの?
そんな質問が出そうですが、、、それが、できるんです。
例えば、無理やり人に脚を動かしてもらって、自分でも動かすイメージをすることで、少しずつ、弱かった(もしくはゼロだった)脚の動きを強くしていくことができます。
(もちろん、個人差はありますし、うまく成果が出ない方もいます。)
こんな感じです。
無理やりでも動かすことで神経はつながっていく、そういう考え方です。
オーストラリアではよく神経が”connect”していくのをイメージしろ。そう言われていました。
しかし、無理やり動かすにはトレーナーのサポート重要となるので、
自宅でリハビリを行う場合、特に①のトレーニングがメインでした。
体幹を鍛え、上半身を強化していくことで、ついには補助なしの「腹筋」も実現しました!
そして、先月より背筋プロジェクトを開始し、今は動きの非常に弱いハムストリングを強化するため毎日300回の背筋を継続しています。
背筋を継続することで、今は微弱なハムストリングを強くしていく狙いがあります。
しかし、背筋プロジェクトだけだと「自力歩行」という最終ゴールになかなかたどり着かない。そんな不安がありました。
そこで、②のトレーニングとして、
「神経活性化トレーニング」を自分だけで始めたいと思います。
具体的にはどのようなトレーニングなのか?
1つは、膝ロックのトレーニングです。
今の自分にとって、歩くために最も必要なこと。それは膝のロックだと考えています。
膝ロックとは、歩行の際に脚を踏み出して、膝に力を入れて脚を踏ん張ることです。
膝の上、大腿四頭筋の動きは強くなってきましたが、膝の下はほとんどきかず、
脚を踏ん張ることができません。
なので、長下肢装具の膝パッドをあえて外して、膝に力を入るようイメージしながら、膝ロック・アンロックを繰り返します。
2つ目は、脚の指を動かそうとするトレーニングです。
自分で強くイメージしながら、動かない足先を
「動かすように、動かすように」って強くイメージするんです。
もちろん、まだ動きません。
でも、「念」を送るんです。キモーチ!!です。
実は、これはなかなか伝わらない感覚なんですが、
脚の中での神経の電気の流れのようなモノが、事故直後もかすかにありました。
それが、動く部分が増えるにつれ、どんどん指先の方まで電気の感覚が伸びている感覚があります。
その感覚が、もうすぐ指が動くところに到達しそうな気がしてるんです。
これは、医学では説明できません。
僕は、二度と脚を動かせないと宣告されました。
でも、腸腰筋や内転筋、今では動きはじめています。
少なくとも、ゼロではありません。イチは動いています。
だから、信じて続けようと思います。
「人間がやったことは、
人間がやれることの100分の1にすぎない。」
by豊田佐吉
動くようになった脚がイチだとしたら、
僕はヒャクにもなると信じています。つまり、歩けると信じています。
医学界の常識よりも、
世界のトヨタを信じたいと思います。笑
そして、自分を信じて前進していきたいと思います。
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