キドリハ通信 KIDOREHA BLOG

「バリアフリー〜後編・ソフト面〜」 2016年11月22日 16時54分28秒

〜つぶやきキドーのぼやきのようなつぶやき。”リハビリなう。”〜

 

 

皆さんこんばんは。

昨日、ブログを書いたまま、Wi-Fi環境になく、アップできずに帰宅。帰宅後、すっかり投稿するのを忘れてしまっていました。そして、今日は1日中リハビリ病院に行っていたのでこんな時間になってしまいました。

 

今日は、前回に引き続き「バリアフリー」をテーマにオーストラリアとの違いを紹介したいと思います。

 

 

いわゆる、”心のバリアフリー”について感じたことを話します。

 

 

結論を言うと、シドニーやメルボルン、ブリスベンの都市も含めて、
オーストラリアの心のバリアフリーはハード面以上に日本より整っていると思います。

 
非常に自然な心のバリアフリーがありました。

 

 

その要因を考えた時、キーワードになるのが、、、

 

・宗教
・国民性(性格、移民の国)
・余裕(人生、仕事、土地の広さ)

 

 

この3つが特に大きく影響していると感じました。

 

 
まずは、宗教。

オーストラリアは、元々イギリス領だったので、
基本的にはキリスト教の人が多いです。

 

キリスト教の「隣の人を助ける」精神から、
障がいに関係なく、困っている人を助ける道徳心が宗教をベースにして備わっていると思います。

 

 

日本だと、「断られたらどうしよう。」とか、「偽善者だと思われないか。」そんなことを考えて気持ちはあっても
行動に移せない方もいるかもしれません。でも、車いすで止まっているだけで声をかけてきます。

 

 

とはいえ、そんな簡単に宗教は変えられません…

 

 

そして、国民性について。
特にゴールドコーストはめちゃくちゃフレンドリーです。

 
バスのドライバー、乗客関係なく、みんなが声をかけてきますし、
困ってなくても世間話をしてきます。

 

 

僕が一人でバスを乗り降りしてると、みんな応援してくれました。
成功すると、拍手をしてくれました。

 

 

または、元々が移民の国で、今も世界各地からの移民が集まっています。
なので、周りの人を受け入れないと生きていけないというお国柄も大きく影響していると思います。

 

 

人それぞれ、人種の違いがあるように、障がいも一つの個性くらいの認識でしょうか。
そのくらい、違和感なく溶け込んでいける空気があります。

 

 

このフレンドリーさは、日本人が見習うべきポイントではないかと思います。

 

 

そして最後に生活を通して精神的、時間的な余裕を感じます。
第2夜で人生観・仕事観について紹介したように、確かに仕事や時間にはルーズな一面がありますが、
みんな、人を気にする余裕を感じます。

 

 

さらに、昨日紹介したように、ハード面のバリアフリー環境が追い風となり、
車いすでも肩の力を抜いて生きていける、そんな印象がありました。

 

 

この点も、日本人が吸収できることだと思います。
では、日本も上記のような自然と成立している心のバリアフリー環境をつくっていくことはできるのか?

 

 

簡単ではないと思います。
日本は、差別までいかずとも、コミュニティを区別してバリアをつくってきた
国民性があると思います。

 

 

村八分とか、鎖国とか、その典型だと思います。
確かに、だからこそ日本独自の文化ができたという良い面もあると思います。
海外の人には真似できない良い面もたくさんあります。

 

 

でも、今の世の中、同じ日本人でも色んな違いが出てきています。
発達障害の子どもが増えたり、同性の結婚が認められたり、、、(いっしょくたにてしまいすみません)

 

 

車いすを見る視線も両者で少し違います。
オーストラリアでは子どもが興味を示すと親が笑顔で「あれはwheel chairって言うんだよ」と
説明するのをよく目にしましたが、日本ではだいたいの親が「見ちゃダメ!」と視線をそらさせます。

 

 

僕は、その教育が「ああ、あの人たちは違うんだ。声かけちゃいけないんだ。」というイメージをつくる一因ではないかとも思います。

 

 

もっと健常者と障がい者が同じ空間で生活する環境をつくっていくべきです。
そして、もっともっとコミュニケーションをとって欲しい。

 

 

健常者の方々には、断られることを恐れないで声をかけてほしい。

 

中には断ったり、嫌な態度をとる障がい者もいるかもしれない。
でも、その人は障がいのハンデを背負って、まさに今闘っているんだと許してあげてほしい。
「今目の前の壁を越えようとしてるんだな。」そう許してあげてください。

 

 

トイレ、スロープ、エレベーター、、、ハード面ももちろん大切ですが、
それ以上にもっと自然な心のバリアフリーを考える必要があると思っています。

 

 

繰り返しますが、そのために必要なのは、とにかく接点を増やすことだと考えます。

 

もちろん、障がい者もただ待っているだけではいけないと思います。
できる限り、自分ができる範囲で社会に出て、自分の意見を言うべきだと思います。

 

 

接点が増えることで、健常者も障がい者も心のバリアフリーってどんな状態なんだろう?
それを考えたり、話したりする機会が増えると思います。
それにより、それぞれが自分なりの心のバリアフリーを実践できるようになると思います。

 

なので、このブログも、読んでくれた人が、「心のバリアフリーって何?」を自分なりに
考えてくれることを願って、投稿します。

 

 

明日は、「食生活」について話したいと思います。

では、また明日。

 

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