キドリハ通信 KIDOREHA BLOG
「リハビリ〜モチベーション編〜 in オーストラリア」 2016年11月25日 23時37分40秒
〜つぶやきキドーのぼやきのようなつぶやき。”リハビリなう。”〜
皆さんこんにちは。
昨日は、黙ってブログを休んですみませんでした!
実家に帰っても、リハビリは毎朝行っています。
実家での滞在期間は、コア(体幹)強化トレーニング週間にすると宣言しましたが、予告通り、コアトレーニングを継続しています。
普段使っているダンベルがないので、
2㍑のペットボトルに水を入れて、2kgのダンベル代わりに使っています。
身の回りのモノを利用してトレーニングをする。
これも継続の秘訣だと思います。
さて、今日は”オーストラリアのリハビリ生活5夜連続シリーズ”の最終回、
”リハビリのモチベーション”について紹介したいと思います。
海外で出会ったリハビリ仲間がどのようにモチベーションを維持してリハビリを続けているのか、
日本のリハビリとの違いは何か、について紹介したいと思います。
僕は、日本の病院と海外の両方のリハビリを経験しました。
日本でもモチベーションの高い仲間と一緒にリハビリに励むことができ、
それは自分の成長に大きな影響を与えてくれました。
トレーニングの質も、日本のPT,OTさんと一緒に質の高いトレーニングを行い、
目に見える成果を出してきました。(歩くにはまだまだほど遠いですが。)
ただ、そんなリハビリ生活を通して日本とオーストラリアのリハビリで感じた一番大きな違いは、
「何をモチベーションにしてリハビリをしているか?」の違いです。
日本でリハビリをしている人の多くは、「生活復帰や社会復帰」を目指してリハビリをしています。
家族に迷惑かけないように早く自立しなきゃ。
介助人をつけずに働けるようにならないと、会社に復帰させてもらえない。
もちろん、それは最も重要なことですし、
実際僕も同じように考えてリハビリに励んでいました。
でも、オーストラリアの人は少し違っていました。
「自分のやりたいことをするため」にリハビリをしています。
同じようで、少し違います。
もっと分かりやすく言うと、「夢のため」にリハビリをしています。
例えば、オーストラリアで一緒にリハビリをしていた仲間にAndy(アンディ)がいます。
Andyは、事故をする前はプロのモーターバイクのフリースタイルライダーでした。
そして、パフォーンマンス中に事故で胸椎5-7番を損傷した今でも、プロのモーターバイクのフリースタイルライダーとして
バイクに乗り続けています。
そうです。
Andyは事故後もバイクを乗り続けているんです。
なぜなら、それが自分が一番やりたいことだから。
もちろん、事故後はバイクに乗れなくなったことに絶望し、凹んだと話していましたが、
「もちろん、もうできることならもう一度歩きたい。でも、脚が使えなくても上半身とバランス感覚で
こんなパフォーマンスができるんだ!ってことを見せつけたい。その姿を見て、周りの人に勇気を与えたい。
それが自分の使命なんだ。そのためにリハビリを続けてもっと進化できることを証明したい。」
そう誇らしげに話してくれました。
生活復帰や社会復帰は通過点に過ぎない。なので、みんな仕事をしながら、継続してリハビリを続けています。
もちろん、人それぞれリハビリのペースは違いますが、みんなそれぞれの夢に向かってリハビリを続けています。
リハビリは、「障がいというマイナス」をゼロにするためのモノではなくて、
人生をもっと前向きに、最高なモノにするために、100点の人生を120点にするためにリハビリをしているような印象を
受けました。そもそも、障がい者と健常者を比べるような考え方はしていませんでした。
その考え方は、健常者がもっと健康的な生活にするためにランニングしたり、
人生を豊かにするためにジムでトレーニングをしたり、もしくは自分の趣味ややりたいことに励む姿と
何も変わらない。そういう感じでした。
オーストラリアでリハビリをしていると、「自分が何のためにリハビリをしているのか?」を
いつも考えさせられていました。
「サッカー仲間と一緒にプレーする夢」
「もう一度夫婦で並んで歩くという夢」
その夢に向かってリハビリをしていることをいつも思い返していました。
そう考えていると、リハビリが苦でもなんでもないし、少しずつでも成果が出ると、
ほんの少しずつ夢に近づいている感覚がして、やみつきになってきます。
たまに、「リハビリ大変そうなのに毎日頑張ってるね。」と言ってくれますが、
僕からするとリハビリが楽しくて仕方ない、そんな風に思っています。
なので、”毎日”にこだわって、リハビリを続けていきます。
夢を実現するために。
今日はこのへんで。また次回、お会いしましょう!
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