キドリハ通信 KIDOREHA BLOG

『僕が筑波大蹴球部の後輩たちを応援する3つの理由』2018年5月28日(事故から3年と51日目) 2018年05月28日 04時24分06秒

Vol.13 キドリハ通信~欲しがりません立つまでは第6章~

皆さん、おはようございます。
さて、今日からまた新たな1週間、張り切っていきましょう。

今回の投稿は、是非、筑波大学蹴球部のOBの皆さんに読んで欲しいと思って書きます。
長いですが、興味のある方は是非。

僕は、昨年発足した『筑波大学蹴球部プロモーションチーム』の活動を、1学年下の後輩、三上スバルとともにサポートしています。

キッカケは、3年前の自身のケガでした。
3年前、交通事故で脊髄損傷になり、その後車イス生活になりました。
その後の入院生活で、多くの筑波大学時代の同期、先輩、後輩のみんなが応援(お見舞い)に来てくれました。
また、全国にいる、蹴球部OBのJリーガーたちからメッセージ入りのユニフォームが届きました。
あの時の応援には、本当に感謝しています。その応援を原動力に、とにかく成果を伝えたくて毎日リハビリに励んでいました。

そして今、「再歩行」のモチベーションもまた、筑波大学蹴球部からもらっています。
「もう一度筑波のみんなとサッカーがしたい」、その目標があるからこそ、今でも毎日歩くためのリハビリを続けられています。

特に、同期メンバーの存在は特別なモノでした。
事故の影響で顔面麻痺し、引きつる僕の顔マネをしたり、笑
失禁に悩み、食事制限をしている僕の目の前で王将のテイクアウトメニューを美味しそうに食べたり、笑
そんな笑えないギャグをほりこんでくるのは、蹴球部の仲間くらいでした。笑

退院後、オーストラリアでリハビリ留学を決めた頃でした。
蹴球部の後輩であり、アルビレックス新潟の早川史哉選手が急性白血病になったというニュースを知りました。
今度は自分が励ます番だとの想いから、「筑波大蹴球部早川史哉応援基金」設立を提案しました。

その後、それがキッカケとなり、小井土監督と交流の場をいただき、少しずつ現役蹴球部と関わる機会が増えていきました。
最初は、「就活応援」の目的で、現役とOBの交流会を年に数回開催するなど、間接的に現役生に関わらせてもらって、
10歳以上離れた後輩たちにちょっと若者のエネルギーをもらって、また元気をもらう、そんなサイクルができていきました。

そして、昨年、『プロモーションチーム』の発足、そして、協賛社獲得に向けた活動のお手伝いをさせてもらいました。
ただ、サポートしたのはほんの出だしだけで、
今では自分たちで自発的に企画し、企画の実現に向けて試行錯誤を繰り返す姿を見て、本当に嬉しく、誇らしく思っています。

最初は、企業担当者とのやり取りで「メールか電話か、どっちで伝えれば良いですかね?」とか、
小さいミスをしたメンバーがみんなに言い出せずにこっそり相談してくるなど、頼りなかった現役生たちが、
半年後には「企業の方と連絡がとれないので、明日スーツ着て直接窓口に行ってきます!」など、
ドンドン積極的になっていく姿をみて、その成長を、本当に頼もしく、大きな手ごたえを感じました。

そういう意味でも、今の現役蹴球部員には本当に驚かされます。
例えば、プロモーションチームには現主将のオガ(小笠原)も入っています。
もちろん、彼はプレー優先なので、作業的負担が無いよう他のメンバーも配慮していますが、
「将来の自分のためにサッカー以外の部分でも学びたい」と、本人の希望で関わってくれています。

彼がいることで、トップチームの状況を共有したり、選手としてどんなベネフィット(協賛メリット)をスポンサー企業に提供できるか、
逆に、それが選手やチームの負担にならないかなど、密にコミュニケーションがとれるのは非常に重要な存在です。

また、チームリーダーの藤尾は現在3年生です。
つまり、昨年1年間、スポンサーセールスを仕切っていた時は、大学2年生でした。
チームを仕切る、企画する、決断し実行する…。
大学時代にはなかなかできないような経験をしているのは言うまでもありません。
もちろん、昨年主務の堀田(現在社会人1年目)や副務の野中(現在4年・主務)のサポートがあってこその活躍ではありますが、彼の成長は目を見張るものがありました。
自身が2年の時はチームやコーチの不満をたらたら言っていたのを思い出すと、恥ずかしい限りです。

もちろん、他のメンバーもどんどん成長しています。
その成長を見るのが、僕の最大のモチベーションです。

プロモーションチームの現役生とのコミュニケーションの中で、小井土監督との信頼関係の強さも伝わってきます。
うらやましいなとさえ、思います。

さて、前置きが長くなりましたが、僕が今、筑波大蹴球部の現役生を応援する理由を3つ説明します。

1つ目はもちろん、現役蹴球部のためです。
社会人になってから、「筑波でサッカーやってました」、「蹴球部で副主将やってました」と紹介すると、
サッカー経験者、大学体育会卒業生の方々には、必ず一目置いてくれました。

サッカー界や教育界だけでなく、筑波大学蹴球部の存在は非常に大きいと思います。
母校など、自分を育ててくれた組織を応援したい気持ちは誰もが持っていると思います。

事故で入院するまでは、仕事で後輩たちと関わるような時間や心の余裕は無かったですが、
サラリーマンでなくなった今は、ほんの少しずつでも、自分ができる範囲で蹴球部のチカラになれたらと考えています。

2つ目は、自分の夢のためです。
やはり、自分にかえってこないと、僕も続けてはいけません。

僕は近い将来、サッカー選手やアスリートのセカンドキャリアに携わる仕事を創りたいと思っています。
しかし、昨年、博報堂を退職し、そんな仕事を創りたいと思って約1年動いてきましたが、「選手との距離が全然遠い」と感じました。

選手が引退してから、急に「一緒に就職先を考えよう」と現れてもダメだな、と痛感しました。
そらそーやろ。と言われるかもしれませんが、選手が信頼し、引退後のキャリアを頼ってくれるためにはかなりの信頼関係が必要で、
そのためには、自分のキャリアや経験は、まだまだ不十分だなと感じました。

選手の現役時代から、選手の栄光や挫折に寄り添う必要があるな、と。
そういう意味で、現役蹴球部の”選手”たちと一緒に過ごす時間は、僕の夢にとっても非常に有意義な時間です。

そして3つ目は、蹴球部OBのためです。
これが、1番大きな目的だと思います。

先週、現役蹴球部プロモーションチームについて、同期と電話で話す機会がありました。
卒業後、こんなにゆっくり同期と話したのは、これまでほとんどありませんでした。

また、同期メンバーのLINEの中で、蹴球部の活動について話題になることも増えてきました。
「実際は、木戸ちゃんとスバルがやらせてるんでしょ?」みたいな問いかけがあったりして。
僕も、それに対して実情を説明したりして。

さらには、同期以外のOBと関わる機会も増えました。
若手OBを中心に声をかけて、どうすれば現役の活動を応援・支援できるか考える話す機会もできてきました。
もちろん、肯定だけでなく、否定的な意見もありました。
その度に、自分の考え方や現役部員へのかかわり方を考える機会になります。

応援するスタンスも考え方も、それぞれあって良いと思います。
ただ、蹴球部について考えたり、それをOB同士で話したり、そんな時間がとても大切なんだと思います。
その時間があることでまた、「自分も、明日も仕事頑張ろう」って活力がわいてきたりするとも思っています。

人は、そんな感情のために生きていると思ったりもしています。
だから、現役蹴球部を応援することで、OB同士のコミュニケーションが生まれ、
OBが一人ひとり筑波大蹴球部のために「自分ができること」を考えることが、蹴球部OBにとっても良いと思います。

以上、3つが、僕が筑波大蹴球部を応援したいと思う理由です。

そして、、、
そんな現役部員たちが今、新たなチャレンジをしています。
日本の大学サッカー、大学スポーツ界において史上初の試みです。

『日本初!大学サッカー部公式ファンクラブ誕生。筑波蹴球部の挑戦』
https://readyfor.jp/projects/tsukuba-shukyu-fanclub

10年後、大学サッカーの平均観客動員数を1万人にする。
その夢、目標に向かって、全力で走っています。

筑波大蹴球部OBの皆さん、
大学サッカーファンの皆さん、
日本のサッカーファンの皆さん、
気持ちの分だけ、応援してあげてください。

「夢は語ったほうがいい。言わなきゃ、何も始まらない」
byキングカズ

図1

 

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