キドリハ通信 KIDOREHA BLOG

『私の心の中のバリア』2018年3月10日(事故から2年と342日) 2018年03月10日 10時11分08秒

Vol.8 キドリハ通信~欲しがりません立つまでは第6章~

さて、昨年の4月1日に、
Re:Walk Project主催で、歩くためのリハビリイベントを開催しました。

そのイベントで3人目に登壇いただいた、
J-Workoutの谷野雅紀ヘッドトレーナーの発表動画がようやく上がったので、
掲示板にて投稿させていただきました。
動画はコチラ
「おせーよ木戸!!」というツッコミが聞こえてきそうですが…

物事には、必ず表と裏があると思います。
白と黒、光と影、ポジとネガ、
要するに、「良いところ」と「悪いところの両面」がある、ということです。

これは、人間関係でも同じことが言えます。

「ある人は僕も嫌いでも、ある人は僕のこと
僕という人間は1人しかいないけど、
僕の良い面を見る人は好きだし、悪い面を見る人は嫌いになる。」

だから、誰でも好きになってもらえる可能性がアル。
そんな話を聞いたことがあります。

障がいも同じだと思います。
障がいによって失ったモノを見るか、得たモノを見るかで、大きく人生は変わっていくと思います。

それが、
「自分の考え方次第で、人生は圧倒的ポジティブに変えられる。」
と僕が言う理由です。

さて、なぜそんな話をしたいかというと、
ビデオのアップロードが遅くなって、新鮮味がねーよ!という悪い面もありますが、
良い面もあるんです。

リハビリを続けている方にとっては、すぐ配信したら1度しか得られなかった良い刺激が、
時間をおいて2回も得られるかもしれません。

実際、僕も、今回のアップロード作業でまた谷野さんの発表や、
J-Workoutのクライアントさんの成果映像を見て、ポジティブな刺激をもらうことができました。

はい、配信が遅れたことを合理化したかったんです。笑
遅くなり、すみませんでした。
話は変わりますが、
『心のバリアフリー』と聞いて、
どんなことを思い浮かべますか?

「助ける側の心の中にある障壁をとっぱらいましょう。」みたいなイメージだと思います。

参考までに、国土交通省のHPには、こんな風に紹介されています。
「高齢者、障害者等が安心に日常生活や社会生活が出来るようにするためには、施設整備(ハード面)だけではなく、高齢者、障害者等の困難を自らの問題として認識し、
心のバリアを取り除き、その社会参加に積極的に協力する「心のバリアフリー」が重要です。(つづく)」

もちろん、上記の定義も、皆さんのイメージや理解も正しいとは思いますが、
僕は、ココロのバリアフリーはもう1つあると思います。

それは、「自分の心の中にあるバリア」についてです。
障がい者にとって、周りに「ココロのバリアフリー」を要求する前に、
自分の中に「ココロのバリア」に気づくことも大切だと思います。

例えば、一般的なユニバーサルセミナーでは、
障がい者への声のかけ方、サポートの仕方を指導されていますが、
障がいは1通りではなく、人の数だけ種類があるので、正解は1つではないと思います。

だから、障がい者への声のかけ方を健常者に学んでもらうのと同じくらい、
障がい者が健常者にどうすれば伝わるのか、練習することも大切だと思います。

手伝いが必要なら「お願いします!」、
手伝いが不要なら「すみません、トレーニングしたいので手助け無用です!」、
手伝ってもらったら「ありがとうございました!!」

相手にきちんと伝えていくことが、障がい者として、それ以前に、最低限の責任かな、とも思います。

先日、ある方に、僕の須磨ビーチのプロジェクトについて取材していただきました。
その方は、脳性まひ、両上下肢に障がいがあるんですが、、、

「僕は障がいがあるけど、記者として仕事ができるようになりたい。
だから、記事になるかは分からないけど、お話を聞かせてください。」
と、会いに来ていただき、取材していただきました。

絶対に記者になって欲しい。
そして、僕ができることなら、全力で応援したいと思いました。

NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトには2つの合言葉があります。
1つ目は、「みんなでつくる、ユニバーサルビーチ」です。
2つ目は、「『できない』を『できた!』に変える」です。

「みんな」というのは、もちろん健常者の方々のサポートも入っていますが、
障がい者も、大人も子どもも、ベビーカーのお母さんたちも含まれます。

みんなが、「自分のできることをやる」こと。
自分のできないことを「やろうとする」こと。
それを大事にしていますし、参加していただいた方にもそれを伝えています。

「障がい者だから、あれができない、これができない。」
「あれがない、これがない。あれはイヤ、これはイヤ。」
「アレもやって?コレもやって?」

もちろん、人として「権利」を主張することも必要ですが、
それと同じだけ、「責任」を果たしていく、または果たそうとすることが最低限必要だと思います。

今、京都では『町屋の日』と題したイベントが行われています。

明日は、「旅籠屋ひばり」さんで、『(自分の)ココロのバリアフリー』をテーマに、
「バリアを”ポジティブ”に超える旅」という題でお話させていただくので、ご興味がある方は、是非☆

14時~16時(くらい)です。

旅籠屋ひばり↓
http://hibarihostel.com

コメントを投稿する

すべての項目を記入して『投稿する』ボタンを押してください。パスワードは投稿したコメントを編集・削除する時に必要になりますので、忘れずに覚えておいてください。

編集