キドリハ通信 KIDOREHA BLOG
2015年7月24日、入院54日目。(事故から112日目。) 2015年07月24日 17時07分43秒
前の病院では事故後2週間後にICUを出て整形外科へ。
その時から、少しずつリハビリを始めました。
最初は寝たきりの状態から、やっとリクライニング式の車椅子に乗れた頃で、起立性低血圧も気にしながらの生活でした。
起立性低血圧とは、脊髄損傷により神経伝達がうまくいかずに体のコントロールができないことが原因で、寝たきりの状態から車椅子に乗っただけで一気に血圧が低下する症状です。
事故当初はそんな状態だったので、リハビリも台に寝たままストレッチ、という感じでした。
次のステップが寝た状態から、長座位(足を伸ばして座る姿勢)でのストレッチ。最初はこの姿勢だけでフラフラ。
下半身の存在の大きさを痛感しました。
先生に支えててもらわないと不安だし、身体中の筋肉が弱ってて姿勢保持するだけで痛い。しかも左肩甲骨に肋骨も10本折れてて手をついても痛い、だから姿勢保持できない、そんな感じでした。
一般的に運動前のストレッチでもよくやるやつですね。
長座位で胸をモモに近づけようとしても全然近づかない。
脊損で筋肉が収縮しないので固まるハムストリング、更に手術で腰にボルトが入っているので腰~背中が曲がらない。
更に更に当初はコルセットを着けていたのでもっと曲がらない。
最初は長座位姿勢の90度がやっとな感じでした。毎日繰り返しストレッチすることで徐々にハムの筋肉を柔らかくして少しずつ腰が曲がるようにしていきました。
本当に少しずつ…。
でも、その頃、前のPTの先生には、「次のリハ病院行くなら120度が最低ノルマかな。」と言われて気が遠くなっていました。
写真では「NAGATOMO55」に目がいきがちですが、足の間に頭がガッツリハマっているのが分かると思います。
毎日のリハビリと、リハビリ以外にも家族に手伝ってもらって毎日ストレッチした112日の成果だと思います。コレで、ジェノアでもガラタサライでもどこに移籍しても通用しそうです。
足を振り子のように反動つけて、ケツを上に持ち上げます。今回は、足が滑りやすいように足元にシートを置いてやりましたが、どんどん課題をクリアしていく高揚感で撮影中カメラ目線からのガッツポーズが飛びだしました。ハッキリ言って、訓練室でガッツポーズしてるのは僕ぐらいです。これも「コイツはひと味違うぞ」アピールの一環です。
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