キドリハ通信 KIDOREHA BLOG
2016年1月14日、新生活34日目。(事故から287日目。) 2016年01月14日 21時33分37秒
皆さんこんばんは。
今日はこの時間にブログを更新致します。
先ほど、駅前のスターバックスに来たのですが、サラリーマン風の方が、車椅子で座りやすい席を空けてくださいました。
感謝、感謝、今日もまた良い気分です。
先日、火曜日は久々に病院で 松葉杖での歩行をしました。ブランクがあり腕にチカラが入りましたが、少しずつ感覚を取り戻していきました。
また、歩行訓練前にPTさんにストレッチしてもらったんですが、
「毎日歩行訓練しているだけあって、足首も股関節もかたくなってなくて状態が良い。」
と言ってもらいました。
やっぱり、少しずつでも毎日歩くことは大切なんですね。
今日は、1冊の本を紹介します。
その本は、「夜と霧」という本です。
(「夜と霧」 みすず書房 ヴィクトール・E・フランクル著 池田香代子訳)
ブログを読んでくださった方に薦めていただいたので、 読んでみました。
内容は、第二次世界大戦中、アウシュビッツの強制収容所に送られた心理学者の著者が、
強制労働下にあった絶望の精神状態を描いた重いテーマの本です。
絶望の人生の中でどのように生き抜いたのか、
「生死の葛藤」を意識した、そういう意味で自分とリンクする部分もあり、大いに考えさせられました。
この本の中で最も印象深かった一説があります。
「・・・被収容者の心にもっとも重くのしかかっていたのは、どれほど長く強制収容所に入っていなければならないのかまるで分からないことだった。」
とありました。
そして、こんな補足も続きます。
「ラテン語の『フィニス(finis)』にはふたつの意味がある。終わり、そして目的だ。これがないと精神の崩壊現象が始まる。」
この一説から、前向きに生きるためには「生きる目的」が非常に必要だ、というメッセージだと思っています。
何のために生きるのか?
自分は死ぬまでに何を成し遂げたいのか?
僕がケガをしたばかりの頃は、毎日夜になると、「このまま脚が動かなかったらどうしよう。」と思って絶望感に襲われていました。
あれは、脚はいつ戻るのか?=この苦しみはいつまで続くのか分からないという終わりの見えないことに対する恐怖だったんだと思います。
だけど、面会に来ていただいたたくさんの方と今後の目標や夢を話すことで、
「自分次第で車椅子でも絶対に最高の人生になるはず。」と思えるようになりました。
それからは、どんどん前向きに考えられるようになりました。
前向きな気持ちでこの本を読めば、著者が言いたかったことが前向きに生きるためのエッセンスなんだと分かるような気がしてきます。
興味がある方は是非読んでみてください。(繰り返しますが、内容はかなり重いですよ。)
話は逸れますが、大学までサッカーをやってきて、今までで最も苦しかったトレーニングは、
高校生の時に夏合宿でやった「本数の決められていない砂浜ダッシュ」だなぁと思ったりします。いつ終わるか分からないからまだかまだかと思いながら何十本もダッシュしました。
あれはフィジカルよりもメンタルを試されていたんだな、と納得できたりします。
これからも、
人生の目標や夢に向かって生きていきたいなと思う、今日この頃です。
では、また明日。
追伸
動画は、今朝の歩行訓練の様子です。 今日は350歩です。
ただ、右足がいつもより内股気味になってしまうので少し歩きづらかったです。
日によって、足の調子や長下肢装具を装着した時の向きによって歩きやすさが大きく変わります。
動画を見てわかりますか?右足をもう少しガニ股に持っていきたいんです。
その方がより自力で歩いていた時の歩き方に近くてバランスがちょうど良いんです。
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