キドリハ通信 KIDOREHA BLOG
2016年3月20日、新生活99日目。(事故から352日目) 2016年03月20日 14時07分25秒
vol.51キドリハ通信~欲しがりません立つまでは第2章~
皆さん
こんばんは。日曜も、キドですよ。
春分の日、今日はとんでもなく春めいていましたね。
さて、今日は休日で訓練がありませんので、(自宅での歩行トレーニングはしましたが)
皆さんお待ちかね、スティーブンとのトレーニングを紹介していきます。
”海外リハビリ視察 7日目 1/25プロジェクトウォークの巻 ”
スティーブンはアメリカの脊髄損傷専門のリハビリジム、
Project Walk(プロジェクトウォーク)のトレーナーです。
昨年末見学に行った日本の脊髄損傷リハビリ施設・J-workout(ジェイワークアウト)もプロジェクトウォークの”のれん分け”ですので、
まさしく歩くことを目指したリハビリトレーニングの発祥であり総本山的存在です。
今回の海外リハビリ視察のメインプログラムの一つでした。
入り口に到着すると、ドアの手前にボタンがあり、プッシュするとドアが自動で開きます。
まず、 入り口からバリアフリーを感じさせます。
さすがバリアフリー先進国、アメリカ。
アメリカがバリアフリー先進国なのには理由があって、、、
アメリカでは、戦争で障害者になった人が多くいるため、
バリアフリーは日本以上に国家としてのミッションであり 当然の環境整備である、
そういう意識がとても強いです。
そのため、健常者も障害者と共存して当然、そんな雰囲気です。
ここからは、トレーニング映像たっぷりで紹介していきます。
まず、確認ですが、プロジェクトウォークにおけるリハビリの目的は「歩くこと」です。
「歩くためのリハビリ」であるということを意識しながら映像を見てみてください。
最初は、筋肉の収縮をチェックしながら体を確認していきます。
一生懸命説明しているトレーナーが噂のスティーブン。
スティーブンの説明に対して、終始「YEAR! YEAR!」と言いながらも、
全く理解していないのが、はい、僕ですね。笑
2つ目の映像は、立つ・歩くために必要な良い姿勢を目指して体勢を保ちます。
一人で正しい姿勢を保つために、使えていない背筋、体幹のバランスを体で覚えます。
そして、徐々に下半身への負荷を高めていきます。その一つが、バランスボールでのバランストレーニングです。
バランスボールに乗って、不安定な姿勢を支えるために足に意識を集中させます。
上半身だけでなく、足、脚も同時に意識しないとバランスがとれません。
でも、この映像ではスティーブンが自分の足で僕の足を踏んづけて固定しています。
固定された脚を頼りにバランスをとり続けます。
そこから、スティーブンは足の固定を外して、さらに自分の足だけでバランスを意識していくんです。
恐る恐る、手を放しながら、こらえようと試みますが、 そう簡単にはいきません。
このように、最初は上半身のみでバランスをとろうとしていた意識を、
どんどん下半身を自立させていくことで脚を使わざるを得ない状況していく。
それにより、 動かなかった脚に新たな神経回路をつくっていく、それが狙いです。
そして、もう一つ象徴的なトレーニングです。
スティーブンとのトレーニング映像を見る前に、こちらの動画を見てください。
これは、エリックとのトレーニングの1シーンです。
見て欲しいのは、テレビショッピングのボケをかましてエリックが愛想笑いをしているところ、
ではなく、このトレーニングでは、手を動かす際に脚も連動して動かすことでバランスをとるメニューです。
そして、このスティーブンとのトレーニング映像。
上半身の動きは同じですが、今回は脚は動かせません。
そのため、うまく腕が前に運べません。
そこで使うのが下半身の筋肉なんです。
使えないけど、下半身を使わないと、腕が前に出てこない。
だから、必死で脚に力を入れる。または、力が入るような体勢を試行錯誤しながら探すんです。
いや、もちろん、それでもすぐに下半身の筋肉は動かないんですが、
それを続けることで、頭の意識だけでなく、体にも「下半身を動け!」と動き続けることで、
新しい神経伝達回路を開発していく。それが「歩くためのトレーニング」の理論です。
このように、歩くための動きをトコトン繰り返し行うことで、使えていなかった新たな神経伝達回路をつくっていく、
正直、この1日だけでも、脚への刺激はヒシヒシと感じていて、 気持ちも歩けそうな気分になってきます。
それを毎日少しずつでも繰り返していけば、これは大きな変化が起こせそうな気がする!
この日のトレーニングは、やっぱり短期間ではなく、もっと「歩くためのリハビリ」を続けたい! 海外でのリハビリ留学をしたい!!
そう決意させた一つの大きな要因になりました。
今日の最後は、こちらの映像を見ながらお別れです。
これも新たな発見だったのですが、
骨盤の動きと、かすかに動く腸腰筋の動きをフル活用すると、
自転車を漕げるんですね!驚きでした。笑
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