キドリハ通信 KIDOREHA BLOG
「バリアフリー〜前編・ハード面〜」 2016年11月20日 23時24分59秒
〜つぶやきキドーのぼやきのようなつぶやき。”リハビリなう。”〜
皆さんこんばんは。
5夜連続の第3夜のブログは今日のテーマは「バリアフリー」です。
バリアフリーと聞いて、皆さんは何が思い浮かべますか?
ほとんどの人が心のバリアフリーと思い浮かぶのでは?
バリアフリーに関しては、ハード面とソフト面の2つに分けられると思います。
が、このテーマはかなり長くなりそうなので、2日に分けて紹介したいと思います。
今日は、まず「ハード面」から。
ゴールドコーストで6か月間生活してみて、結論としては、バリアフリーに関しては東京よりも断然ゴールドコーストの方が整っている印象です。
現在の東京ではバリアフリーが進んでいると思っている方も多いと思いますが、
正直、東京は土地が狭すぎて限界があります。
バリアフリーのハード面は、
「法律」と「土地の広さ」という要素があると思います。
オーストラリアでは、障害者差別禁止法(DDA)という法律が元になり、バリアフリーが整えられています。
電車やバスの公共交通機関に関しても、バリアフリーの基準が整えられています。
もちろん、日本も法律で決まっています。
しかし、まだまだ難しい部分もたくさんあります。例えばこのニュースを今日知ったのですが…
http://mainichi.jp/articles/20160909/k00/00m/040/091000c
…エレベータ5基乗り換えねばならない駅が法律の基準を超えているというのは、
相当厳しいですよね。。。
そして、オーストラリアの飲食店で、車いすで入れるトイレが無かったことはありません。
一度もです。もし、店内に無くても、少し外に出れば数店舗が共同で使える広いトイレが用意されています。
東京で、車いすが入れるトイレを探す方が難しいです。
皆さんも、普段利用している居酒屋、レストランを考えてみてください。
車いすで入れるところがいくつかあるかと考えるだけでも、バリアフリー化に向けてはまだまだ程遠いことが
分かるんではないでしょうか。
しかし、ココで補足しておきたいのは、もし日本とオーストラリアの障がい者用のトイレを1対1で比較すると、日本のトイレの方が設備の整い方はレベルが高いと思います。
僕のイメージでは、日本の障がい者用トイレが100点だとすると、
オーストラリアの障がい者用トイレは平均して70点くらいだと思います。
しかし、オーストラリアで障がい者用トイレが完備されている場所は90%以上網羅されている印象がありました。
一方、日本で障がい者用トイレを備えているトイレは、東京では高く見積もったとしても3割も満たないと思います。
全国にすればもっと低く、10%を切るのでは?と思います。
では、70点の設備で良いのか?もちろん、障害のレベルは人それぞれなので、例えば電動車いすの方は
僕のようには動けません。でも、そういう方には必ず介助人がついています。
広いトイレに入れると、上半身が使える人は利用できるし、使えない人は手伝ってくれる人がいる、
だから、70点でも十分なケースがほとんどなんです。
まずは、1個1個を過剰にするよりも、多くのトイレを少し広く整えるだけでも良いのでは?と考えています。
そうすれば、無理のない設備投資で改善していくのではと思います。
第一、オーストラリアと同じようにハード面のバリアフリーを整えるのは”無理”だと思っています。
オーストラリアの人口は日本の1/6です。
しかし、土地の広さは日本の20倍です!
「まったく同じようには、無理。」そう思います。
もちろん、改善に向けて努力していくことは大切ですが、頑張っても領土は増えませんし、
日本のトイレすべてをバリアフリー化するとお金がいくらあっても足りません。
なので、「広く、浅く。」でコツコツやった方が良いのではと思います。
じゃあ、オーストラリアのようなバリアフリーは実現できないのか?
僕は、それを解決することこそ、「ソフト面」だと思っています。
ですので、明日のブログでは、”心のバリアフリー”について話したいと思います。
では、また明日。おやすみなさい。
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