キドリハ通信 KIDOREHA BLOG
2015年12月8日、入院191日目 。(事故から250日目。) 2015年12月08日 20時38分54秒
皆さんおはようございます。
本日も、キドリハ通信をお届けします。
昨日の体調の心配をよそに、今朝の尿はとても綺麗なドデカミンみたいな色をしていました。
ビタミンC豊富で間違って飲みそうに・・・朝からごめんなさい。
昨日の体育では、坂道 16本でした。。。くそぅ。
退院後も自分でトレーニングを積んで更新を目指したいと思っていますが、
トレーニングする場所がなかなかなくて悩んでいます。
皆さん、良い坂道があれば教えてください。 全力坂、絶賛募集中です。笑
さて、今日は紹介したい話があります。
縁あって、パラリンピック日本代表の中西麻耶さんに会う機会が週末にありました。
中西さんは10年前に仕事中の事故で片足切断になりました。
しかし、事故後に始めた 陸上で、 100m、200m、走り幅跳びの日本記録を更新。
2008年の北京、2012年ロンドンパラリンピックに出場されています。
同い年で、中西さんの突き抜けた明るいキャラもあり、 色んな話を聞くことができました。
もちろん安心してください、僕も負けじと喋りまくりましたから。笑
印象に残る話がいくつもありました。
その話の1つに、
「スポーツをやっていると『障害者も健常者と同じアスリートとして扱って欲しい。』という主張をよく聞く。
でも、そういう選手に限って負けた理由を『障害のレベルが違うから・・・。』と障害のせいにしたりする。」
これは、障害を考えるうえでとても象徴的な話だと思います。
スポーツ以外でも、世の中、バリアフリーだバリアフリーだ!と主張する一方で、
それがいきすぎると、 今度は差別だ区別だ!ってなりがち。
また、障害スポーツのアスリートが メディアに取り上げられると、
もっともっとメディアに取り上げられたくて、どんどん障害をアピールしていく傾向にある。
メディアもどんどん障害そのものにフォーカスしていくことになる。
個人的には、これはスポーツ界だけにとどまらないと思います。
一方で、自分におきかえてみても、「ライバルは健常者だ!」って言っておきながら、
バリアフリーが整っていない設備にであうと「 障害者目線になりきれていない。 」なーんて思ってしまう自分もいます。
もう1つは、 ケガをしてからの人生を自分の意志で歩んでいるという印象を受けました。
これは、なかなか表現が難しいのですが・・・
自分の障害を受け止めつつ、障害を言い訳にしない生き方をしているなぁと。
メディアや世間の評判云々ではなく、自分のこだわる道を進む。
そんな意志の強さを感じました。
「歩けなくなって 選択肢が減ったでしょう それで逆に覚悟が決まったみたいな これしかない!みたいな 笑いたい奴は笑え!って。」
by山下夏美(出典:井上雄彦 漫画『リアル』8巻より)
以前にも何度か紹介した車椅子バスケの漫画『リアル』に出てくる、
脊損になった女の子のコトバです。
僕も将来、ケガを言い訳にしてできなかった話をするよりも、
ケガがあったから、こんなこともできたんだ!! そう自分の息子に語ってやれるオヤジになれたらイイなあと思います。
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