キドリハ通信 KIDOREHA BLOG
はじめに 2015年06月01日 15時50分31秒
<妻のまえがき>
2015年4月のはじめ、主人は交通事故で胸椎12番を損傷し足が動かなくなってしまいました。29年間サッカーを続けていた主人にとっては、本当に耐えがたい事実でした。
完全麻痺で車椅子での生活、排泄障害を伴う中、主人も、彼を支える私たち家族も、体力的・精神的に大変な日々を送っています。
ただ、主人も私もいつかふたりで肩を並べて歩くことをあきらめていません。
また、この事故をマイナスにとらえようとも思っていません。今まで歩けることが普通で、自由に好きなところに行って、好きなものを食べていた自分たちには見えなかった、「幸せ」がたくさんあります。メンタル面できついことはもちろんたくさんありますが、生きていることに心から感謝し、何が自分たちの人生で大事かを改めて考えさせられて、自分たちのできることを1歩ずつ、少しずつがんばっていこうと夫婦で決めています。
入院した4月から8月のこの5か月間、たくさんの方々に電話やメールで激励の言葉をいただいたり、お見舞いに来ていただきました。その中で、「こっちが元気づけてやろうと思っていたのに、お前を見ているとこっちが元気をもらうよ。」というありがたい言葉をいただいた主人は、「自分ががんばってリハビリして社会復帰する姿を伝えていくことで、皆様への感謝をあらわしたい。」と思ったそうで、お見舞いに来ていただいた方や大切な方に少しずつ日記を配信するようになりました。それが、この「キドリハ通信」です。
私は彼が事故に遭ってから、「脊髄損傷 完全麻痺 歩いた」のワードで毎晩毎晩、WEB検索して情報を探し求めてきました。今この瞬間も私と同じ状況のご家族の方がいらっしゃるのでは、と思います。だからこそ、彼とふたりで自分たちの状況を発信しつづけ、今脊髄損傷で苦しんでいらっしゃる人の役に立てる情報が少しでもあれば、とも思っています。
この日記を通じて、少しでも多くの方に脊髄損傷のことを知っていただき、障がいと向き合う人をサポートできるような社会になることを願ってこの日記を公開します。
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